【MCPで専属トレーダー化】普段使いのAIと相談しながら挑む!日本株・仮想通貨のシミュレーション取引アプリ「Trading Dojo」を作ってみた

その他
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はじめに

最近、投資アプリのCMで「AIが取引のタイミングを教えてくれて、ハイかイイエを選ぶだけでいい」というのをよく見かけませんか?
「強制はしません、ハイかイイエだけでいい」というのが売りのようです。

Trading Dojo

これを見ていて、ふと思ったんです。
「一方的に指示されるだけじゃなくて、生成AIと会話しながら、一緒に相談したり分析させたりして取引シミュレーションができたら、もっと面白いんじゃないか?」

そこで今回、普段自分が使っているAIエージェントと一緒に相場を分析・検証できるシミュレーションシステム 「Trading Dojo(トレーディング ドージョー)」 を自作しました!

この記事では、ツールの特徴や開発秘話、実際のAIとの取引デモの様子を詳しくご紹介します。

このツールの特徴とメリット

Trading Dojo は、ただ相場データを表示するだけでなく、AIとの協業を前提にした実用的な仕組みを取り入れています。

1. なぜ MCP で実装したのか?

なぜMCPなのか

相場のシミュレーション自体は昔からあるサービスですが、今回は MCP(Model Context Protocol) を採用しました。

MCPを使うことで、普段使っているAIエージェント(AntigravityやClaudeなど)に、直接ツールの権限を渡すことができます。
つまり、自分が普段育てているお気に入りのAIを、そのまま「自分専属のプライベートバンカー兼トレーダー」として相棒にできるわけです。

2. リアルタイム相場 ✕ リスクゼロの完全仮想マネー

リアルタイム相場と仮想マネー

株価や暗号資産の価格データ、板情報、チャートはすべてリアルタイムに取得しています。
一方で、取引に使う資金は完全に仮想のシミュレーションマネーです。

実際のお金を減らすリスクなく、AIとの売買判断ロジックやポートフォリオ戦略を安全に検証できます。

3. 開発秘話:シルバーウィークの罠

実はこのツール、直前の連休(シルバーウィーク)中に開発していたのですが、ちょっとしたハプニングがありました。

連休中のハプニング

最初は日本株の売買だけを想定して作っていたのですが、いざ完成して動かしてみたら、連休中なので株式市場が閉まっていて株価がまったく動かないんですよね(笑)。

連休明けまで値動きしないのは待ちきれないと思い、急遽、土日祝でも24時間365日動いている「暗号資産(仮想通貨)」の取引機能も実装追加しました。
結果的に、いつでも好きなタイミングでリアルタイム検証できる環境に仕上がりました。

4. 試行錯誤の末、完全ローカル完結へ

当初はサーバー側で集約してランキング配信なども考えました。

完全ローカル完結

しかし、証券会社や取引所のAPI規約を調べると、商用利用の制約や厳しいレートリミットなど様々な壁に直面しました。
そこで試行錯誤した結果、「完全に自分のローカル環境で自律動作する設計」に着地しました。これなら規約や制限を気にせず、手元で自由に動かせます。

5. 開発体験:Antigravity IDE ✕ Gemini 3.8 Flash

ちなみに今回の開発には、Google の「Antigravity IDE」を使用し、モデルには Gemini 3.8 Flash (Medium) を選びました。

開発体験

普段仕事では Claude Code を愛用しているのですが、個人開発の用途であれば Gemini 3.8 Flash Medium は十分すぎるほどの圧倒的な性能を発揮してくれます。
仕様を壁打ちしながらお願いすると数分でコードを書き上げてくれて、しかも一発で動いてしまいました。ツールの追加や微調整も爆速で、エージェント開発の進化を実感します。

実演レポート:Antigravity CLIから専属AIと取引してみた!

実際に Antigravity CLI から Trading Dojo の MCP ツールを呼び出して、AIと取引シミュレーションを行ってみました。

1. 市場リサーチと話題のアルトコイン「HYPE」の発見

CLIから「最近の暗号資産の市場動向をリサーチして」と尋ねると、AIが裏で get_crypto_rankinganalyze_crypto を自律実行。
ビットコインのゴールデンクロスや相場の地合いをレポートしてくれました。

さらに「ネットで話題のアルトコイン」を聞いてみると、Web検索と連携して、オンチェーンデリバティブで急成長中の Hyperliquid(HYPE) をピックアップしてくれました。

2. チャート分析と押し目買い診断

気になったので「HYPEのチャートを詳しく見たい」とリクエスト。
直近30日のローソク足データを取得し、移動平均線やRSI(61%)、ボリンジャーバンドから絶好の押し目買いポイントを精密に解説してくれます。

3. ポートフォリオ理論に基づく購入相談

ここが一番面白いところです。
「HYPEを買いたいけど、今のポートフォリオだとどれくらいが良い?」と相談してみました。

するとAIは、現在の口座状況(総資産約100万円、現金約54万円、株式約44万円、暗号資産1.4%)を分析し、
「暗号資産比率が理想的な4.3%になるよう、2 HYPE(約28,000円分)を買うのがベストです」と具体的なプランを提案してくれたのです!

納得して「2 HYPE買って」と伝えると、業界標準の取引手数料0.1%を含めて即座に成行買いが約定しました。

4. Next.jsダッシュボードへのリアルタイム反映

注文完了後、ブラウザでダッシュボード(http://localhost:3000)を開くと、ポートフォリオの保有資産や取引履歴に、先ほど約定した HYPE がリアルタイムに反映されていました!

Webダッシュボード

対話型CLIでAIと相談しながら、美しいWebダッシュボードで資産推移をグラフィカルに確認できるのは非常に快適です。

インストールとセットアップ手順

本システムはオープンソースとして GitHub にて公開しています。ローカル環境で簡単にセットアップ可能です。

▼ 公式GitHubリポジトリ
https://github.com/ukkeyHG/trading-dojo

動作環境 (検証PCスペック)

  • GPU: NVIDIA GeForce RTX 5060Ti 16GB
  • RAM: 32GB
  • CPU: AMD Ryzen 7 7700
  • SSD: 1TB NVMe
  • 開発エディタ: Google Antigravity IDE (Gemini 3.8 Flash Medium)

セットアップ手順

  1. リポジトリのクローン & インストール
git clone https://github.com/ukkeyHG/trading-dojo.git
cd trading-dojo
npm install
  1. Webダッシュボードの起動
npm run dev
# ブラウザで http://localhost:3000 にアクセス
  1. MCPサーバーの設定
    お使いの Claude Desktop や Antigravity CLI の mcp_config.json に trading-dojo のパスを設定することで、普段のチャットから直接ツールを呼び出せるようになります。

まとめ

エンディング

一方的にAIから指示されるのではなく、自分の育てたAIと対話しながら、相場の分析や戦略の検証ができる。
これが MCP を活用した新しいトレードシミュレーションの形です。

こういう仕組みは、もしかしたら既に誰かが作っているかもしれません。
でも、AIと壁打ちしながら、自分好みのツールをゼロから作っていくのが何より楽しいんですよね!

みなさんもぜひ、普段使っているAIと一緒に、自分だけのオリジナルツール作りに挑戦してみてください。

動画でさらに詳しく見る

本記事の内容は、YouTube動画でも実際のCLI操作画面やダッシュボードの動きと共にお届けしています。ぜひ合わせてご覧ください!

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